葬儀や法事などのご仏事に参列していますと、たいていの場合お焼香を案内されます。 皆さん戸惑うのが、いつ、どの順番(喪主、祭壇、親族など)にお辞儀をするのか、何回お香を焚くのかだと思います。
多くの方は自分の前の方と同じ作法でお焼香していらっしゃいますが、もちろん、お焼香も既定の作法があります。
順を追って説明しますと
①焼香台の2,3歩手前でご本尊に一礼する。
②歩み寄って1度だけ抹香をくべる。
この際に額に抹香を押し頂くことはしません。
③合掌しお念仏を称え、礼拝(合掌のままお辞儀)する。
④2、3歩下がってご本尊に一礼する。
遺族、親族の方への挨拶は特に規定はありません。
お焼香の前後にお辞儀をするのが一般的です。
浄土真宗におけるお葬儀の際の習慣について、その代表的な項目をいくつか紹介します。
塩には防腐や消毒の効果があります。そのことから宗教的にも塩は清浄のシンボルとして扱われています。
日本の死生観で、「死」は穢れであるという考え方がありました。
その死の穢れを取り払うといった意味で、お葬儀から帰ってきたときに、家に入る前に塩で身を清めるという習慣ができたようです。
いのち終えた時、即座に阿弥陀様のお救いにあずかり、お浄土に往生させて頂くという浄土真宗の教えからは清め塩は全く必要としないのです。
私たちの宗派では「御霊前」とは書きません。いのち終えた時に、阿弥陀様によって即座に仏と成らせていただくのだという教えからは、「霊」の存在はないからです。
表書きには「御仏前」、「御香典」、「御香資」と書くようにしましょう。
「冥福を祈る」という言葉を、訃報を伝えるニュースなどでよく聞きます。
弔辞などでもよく使われる言葉ではないでしょうか。これは冥土(あの世)でどうか幸福に過ごして下さいという気持ちを表した言葉だと思います。
考えてみますと、そこには「もしかしたら辛い目や、苦しんでいたりするのではないか」といった疑いがあるから冥福を祈るのではないでしょうか。阿弥陀様のお救いを疑うことにもつながって来るので、浄土真宗では「冥福を祈る」という言葉は使いません。
また、「草葉の陰から」や「天国」などの言葉も使いません。
こういった場合には、「哀悼の意を表す」や、祈るではなく「念ずる」という言葉を使いましょう。
都市部では、マンション住まいの方や、一軒家でも仏間のないところがほとんどなのではないでしょうか。
そこで増えてきたのがフローリングなどの洋間や、家具の間にコンパクトに収納できる「唐木仏壇」や「現代仏壇」というものです。これは金仏壇に比べて小型の物が多く、場所をあまり選ばずに置くことができるということ、宗派を問わずに使えるということが大きいようです。
しかし、宗派を問わないということで選びやすいという反面、正式なお飾り(荘厳といいます)が難しいという面があります。
ここでは浄土真宗のお荘厳の基本的なところを紹介します。
ぜひご参考下さい。
①ご本尊は是非本山(西本願寺)にお願いして下さい。
掛け軸が3幅かけられる場合は正面に阿弥陀様、右手に親鸞聖人、
左手に蓮如上人をかけます。
②過去帳は、お仏壇の引き出しの中に納めて頂くのが一番ですが、
過去帳立てがある場合には、ご本尊より下段の位置に配置します。
③お仏飯は炊き立てのご飯をお供えします。
お茶碗ではなく仏飯器を使います。
④お水は湯呑などではお供えしません。
華瓶(けびょう)と呼ばれる仏具にお水を注ぎ、
しきみの葉をさして供えます。
⑤一番下の段には真ん中に香炉、右手に蝋燭、左手にお花を納めます。
足が3本の物は1本を手前に向けます。
⑥お花は生花をお供え下さい。
花の種類は限定されていませんが、とげ花、匂いの強い花は避けて下さい。
塩には防腐や消毒の効果があります。そのことから宗教的にも塩は清浄のシンボルとして扱われています。
日本の死生観で、「死」は穢れであるという考え方がありました。
その死の穢れを取り払うといった意味で、お葬儀から帰ってきたときに、家に入る前に塩で身を清めるという習慣ができたようです。
いのち終えた時、即座に阿弥陀様のお救いにあずかり、お浄土に往生させて頂くという浄土真宗の教えからは清め塩は全く必要としないのです。
私たちの宗派では「御霊前」とは書きません。いのち終えた時に、阿弥陀様によって即座に仏と成らせていただくのだという教えからは、「霊」の存在はないからです。
表書きには「御仏前」、「御香典」、「御香資」と書くようにしましょう。
「冥福を祈る」という言葉を、訃報を伝えるニュースなどでよく聞きます。
弔辞などでもよく使われる言葉ではないでしょうか。これは冥土(あの世)でどうか幸福に過ごして下さいという気持ちを表した言葉だと思います。
考えてみますと、そこには「もしかしたら辛い目や、苦しんでいたりするのではないか」といった疑いがあるから冥福を祈るのではないでしょうか。阿弥陀様のお救いを疑うことにもつながって来るので、浄土真宗では「冥福を祈る」という言葉は使いません。
また、「草葉の陰から」や「天国」などの言葉も使いません。
こういった場合には、「哀悼の意を表す」や、祈るではなく「念ずる」という言葉を使いましょう。
都市部では、マンション住まいの方や、一軒家でも仏間のないところがほとんどなのではないでしょうか。
そこで増えてきたのがフローリングなどの洋間や、家具の間にコンパクトに収納できる「唐木仏壇」や「現代仏壇」というものです。これは金仏壇に比べて小型の物が多く、場所をあまり選ばずに置くことができるということ、宗派を問わずに使えるということが大きいようです。
しかし、宗派を問わないということで選びやすいという反面、正式なお飾り(荘厳といいます)が難しいという面があります。
ここでは浄土真宗のお荘厳の基本的なところを紹介します。
ぜひご参考下さい。
①ご本尊は是非本山(西本願寺)にお願いして下さい。
掛け軸が3幅かけられる場合は正面に阿弥陀様、右手に親鸞聖人、
左手に蓮如上人をかけます。
②過去帳は、お仏壇の引き出しの中に納めて頂くのが一番ですが、
過去帳立てがある場合には、ご本尊より下段の位置に配置します。
③お仏飯は炊き立てのご飯をお供えします。
お茶碗ではなく仏飯器を使います。
④お水は湯呑などではお供えしません。
華瓶(けびょう)と呼ばれる仏具にお水を注ぎ、
しきみの葉をさして供えます。
⑤一番下の段には真ん中に香炉、右手に蝋燭、左手にお花を納めます。
足が3本の物は1本を手前に向けます。
⑥お花は生花をお供え下さい。
花の種類は限定されていませんが、とげ花、匂いの強い花は避けて下さい。
お葬儀を終え、満中陰(49日)の法要を考える際に出てくるのが、お骨をお墓に納骨するという事です。
浄土真宗では特にいつまでに納骨しなければならないといった決まりはありませんが、満中陰法要がお葬儀後、一番初めに来る大きな節目ということもあり、その時に納骨なさる方が多いようです。
また、地方から出てこられて、お家が分家の初代ということもあってお墓がないという方もおられます。
ここでは、浄土真宗のお墓の建て方について紹介します。
・お墓の場所や向き(墓相)にこだわる必要はありません。
お墓の正面からのお参りに違和感のない向きに建てましょう。
・石碑の正面にはお名号「南無阿弥陀仏」を彫刻し、
家名はその下の台石に彫るのが理想的です。
お名号の代わりに、いのち終えた時にまたお浄土で会えることを慶ぶ
「倶会一処」と彫っても構いません。
・お墓を建てる時期もこだわる必要がありません。
また、「〇月吉日」の「吉日」も、
浄土真宗では日の吉凶をあてにしませんので書きません。
・故人のご法名や命日を記す石板には「法名碑」と刻みます。
以上ご参考になさって下さい。
くれぐれも、「いつまでに」という期限はありませんし、彫刻はやり直しの難しいことですので、慎重にお考えいただくことをお勧めします。